東野東吾「変身」とは?
東野圭吾
東野圭吾さんは、
1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学工学部卒業。エンジニアとして勤務しながら、85年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。99年『秘密』で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木賞を受賞
東野圭吾は、1958年大阪生まれの小説家。1985年に、「放課後」で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、作家としてデビュー。ミステリーやサスペンス、ユーモア小説など、多くのジャンルの作品を発表しています。テンポ良く読みやすい文章と、人間の内面を描いた作風が魅力。
変身
「変身」とは、
1991年に発行された小説で、
125万部を超える東野圭吾の戦慄のベストセラー医療サスペンス
連続ドラマW 東野圭吾「変身」 | ドラマ | WOWOWオンライン
みんなの感想 ネタバレなし
切ない
友達に勧められて読んでみた。人の生死の境って確かに存在するのかすごく考えさせられたし、ちょっとした衝撃もあった。
東野圭吾さん22作品目だけど、その中ではかなり上位の面白さで一気に読み終えた。
久しぶりの小説、一気読み。移植された脳も「生」なの?生について考えされられる本でした。 個人的には最後の一文、最高に痺れました。心動いちゃったな。
「変身」 東野圭吾作
— 苺ちゃん( ´艸`) (@2happy7251) October 21, 2019
東野圭吾さんの小説は読みやすくて
分かりやすいので、好きです📚😁👍
「秘密」に続いて「変身」も凄く感動😭しましたぁ💯
小説読んでて泣いたのはこれで2度目😭
凄く良かったです🥰#読書好きと繋がりたい #読書 pic.twitter.com/joX4Vgy6nR
あらすじ
不動産屋でアパートを借りようとしていたら、強盗が押し入る。
逃げようとした女の子を助けようとすると、代わりに撃たれてしまった。
脳の右側を損傷したが、運よく適合するドナーが見つかり、移植を受けた。
回復したが、性格が以前と変わったことに自ら気が付く。
人を殺したい衝動にかられ、いくつかの暴力事件を起こす。
彼女に対する愛も感じなくなり、別れた。
ドナーの性格へと変わっていっているのではと思いつく。
ネタバレ
調べると、ドナーは自分を撃った異常者であった。
研究者の女性と恋人となるが、医学的研究のために付き合っていると気づき、彼女を殺す。
殺人を犯したため、移植は失敗だったと考えた権力者たちは、全てを隠蔽しようと主人公を殺す殺し屋を雇う。
間一髪、殺し屋から逃げる。
移植より以前に付き合っていた彼女が自分を裏切り、殺し屋に居場所をばらしたと思い、殺そうとする。
首を絞めようとすると、頭痛に襲われ意志とは反対に首を絞められない。
一瞬、彼女への愛の気持ちを取り戻す。
本当の自分に戻るため、移植した脳の右側を自ら銃で撃つ。
その後は植物人間として、しばし生きる。
みんなの感想 ネタバレあり
再々読くらいかな。脳を他人、それも自分を撃った犯人に支配されていくなんて、想像を絶する恐怖だな。何回読んでも面白かった。橘女史が可哀想。
自分が自分でなくなっていく、嗜好、記憶、能力、感覚、自分の中で何かが失われていく、コントロール不能な何かに変貌していく、ジワジワと時間をかけて。確実に。希望と絶望、予測できない未来。そして、ゼロになったとき。タイムリミット。自己の崩壊、終焉、無、静寂。”死”。愛の力さえ及ばない。恐怖、恐怖、恐怖。
久しぶりの東野圭吾さんでした!やっぱり読みやすい!そして面白いです!わかりやすい展開で話の筋が通っていて、映画を見るようにするする読めました。オチも納得がいく、綺麗なオチで。また東野圭吾ハマりそう、、
脳は人なのか、人は脳なのか。事故により脳の一部に他人の脳の移植を受けた主人公は、自身の性格が変わっていくことを自覚して苦しむが、その苦しみは人と分かち合えるものではなかった。変わっていく先にある性格は、エディプスコンプレックスを拗らせて、殺人鬼のようになっている。その性格に自信を乗っ取られる恐怖。主人公のj「後ろにある足跡を見て、たしかに自分がつけたものだとわかることが、生きているということなんだ」という言葉の意味が深い。
個人的には初期の中で一番の名作。悲しく後味も決して良くはないが、脳移植を受けた純一の変身の過程が丁寧に描かれ、読者に恐怖を覚えさせるとともに物語に引き込んでいく。純一がどうなってしまうのか気になり、再読でも一気に読める。恵が怖がりながらも、変わっていく純一を受け止めようとしているのが良い。堂元ら研究者たちの傲慢さには虫唾が走る。少しテセウスの船っぽい問題も出てくるが、次の瞬間には移植された脳が何割かに関係なく、どんどん乗っ取られてしまう。
やはり私は1つの作品として楽しめるだけでなく、色々と考えさせられる作品が好き。
『変身 (講談社文庫)』(東野圭吾)の感想(1601レビュー) - ブクログ
#読了
— とて@読書垢 (@kned35) April 25, 2022
「変身」東野圭吾さん
いい奇跡と悪い奇跡がいくつも重なり、もう一人の自分に負けそうになりながらも、運命に抗ってゆく主人公かっこよすぎる。それを信じて愛し続ける恋人もかっこよかった…
めっちゃ語りたいけどネタバレしかしないのでこの辺りで感想おしまい。 pic.twitter.com/Dq1zdKX5Sv
私の感想 ネタバレあり
読みやすい
事件が次々と起こり、読むのが止まりませんでした。
主人公がリアル
一人称で、心情の描写が多いです。
過去の回想で心の弱さが見られ、主人公に共感します。
設定は、現実的ではないですが、主人公に人間味があり、実在するように感じられます。
考えさせられる
ドナーの性格か、自分の隠れていた性格か
性格が変わったのは、ドナーの影響ではなく、もともと隠れていた性格が出てきただけなのではないかと考えさせられました。
主人公の過去には、かなりの精神的な問題があり、サイコパスへと成長する可能性を考えさせます。
性格はどうにも変えられないもの
性格の良し悪しは、記憶や思い出に基づくものではなく、生まれ持ったもので決まるという考えが、この話の根底にあります。
絵や音楽、仕事への考え方、他人に対する気持ち、愛情は、努力ではどうにもならないものだと見せつけられます。
記憶は同じでも、脳が違えば、全く違う感じ方になるのです。
サイコパスは、境遇によるものではなく、脳の問題であり、直らないことが悲しいです。
変わらぬ愛
例え性格が別人となっても、その人が生きていること自体を愛せることを見せられます。
サイコパスとなり人の心を持たない主人公と、それを愛する彼女の対比です。
理不尽
研究者は、自分の探究心が何よりも第一の関心なのです。
人を実験動物として捉えていることに失望します。
感動
彼女への愛を失う、暴力事件を起こす、人を殺したい衝動に駆られる、職場で居場所がない、無差別の殺人未遂を犯す、犬を殺す、人を殺す、殺されそうになる、、、
悪いことしか起きない話の中で、最後の最後、本当の自分による必死の抵抗、彼女と気持ちが繋がった瞬間に、泣きました。
自分自身は、脳が半分なくなったとしてもどこかに生きているんだと救いをもたせてくれました。
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