「ロキソニンSと病院のロキソニン、実は違うって知ってた?」薬剤師のタマゴがこっそり教える!
こんにちは、薬学部6年生のみずーです🌷
前回の記事「ロキソニンSと病院のロキソニン、実は違うって知ってた?」に続いて、
今回はその“違い”について、薬学的な視点からわかりやすく解説します!
❓そもそもロキソニンってどんな薬?
ロキソニン(一般名:ロキソプロフェンナトリウム)は、
いわゆるNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)のひとつで、
痛みや熱を抑える作用があります。
🏥 処方薬ロキソニン錠(医療用)
成分:ロキソプロフェンナトリウム(60mg)
特徴:基本的に胃薬(プロテクター)と一緒に処方されます
医師や薬剤師による指導が前提
症状に応じて柔軟に使える(1回1錠〜2錠、1日3回までなど)
🛒 市販薬ロキソニンS(OTC)
成分:ロキソプロフェンナトリウム(同じく60mg)
特徴:胃薬が入っていないことがある
説明書を読んで自己判断で使う必要あり
薬剤師や登録販売者から購入時に簡単な説明を受けるが、医師の診断はなし
⚠️ ここが違う!意外なポイント
| 項目 | 処方ロキソニン | ロキソニンS |
|---|---|---|
| 成分 | 同じ | 同じ |
| 胃薬の併用 | 基本的にあり(例:レバミピドなど) | 胃薬なしのことが多い(※Sプレミアムは除く) |
| 服用指導 | 医師・薬剤師から直接指導 | 添付文書・薬剤師の口頭説明 |
| 買える場所 | 医療機関 | ドラッグストア・ネット |
| 使用の自由度 | 症状に応じて調整可 | 説明書どおりに厳守が基本 |
🧪 胃に優しいのはどっち?
市販薬のロキソニンSは胃薬がついていないタイプが多いため、
実は処方薬より胃への負担が強くなってしまう可能性があるんです。
特に、空腹時の服用や、胃が弱い人、高齢者では要注意。
市販薬でも「ロキソニンSプラス」や「ロキソニンSプレミアム」などには
胃を保護する成分(酸化マグネシウムなど)が配合されていますが、
それでも処方薬と同じレベルではありません。
💬 じゃあ市販薬はダメなの?
いえいえ、そういうわけではありません!
ロキソニンSは適切に使えば非常に優れた市販薬です。
ただ、「成分が同じだから安心」と思い込まずに、
✔ 胃薬と一緒に飲む
✔ 空腹時を避ける
✔ 長期間連用しない
など、ちょっとした注意点を守ることが大切なんです。
📚 薬剤師のタマゴからひとこと
「薬の名前が同じ=中身も同じで、使い方も同じ」
と思ってしまいがちですが、実際には
“誰が管理するか”によって、薬の扱い方が変わってくるんです。
病院で出される薬は、医師が「胃が弱そうだな」と判断すれば胃薬を一緒に出します。
一方、市販薬は「すべて自己判断」で使わないといけません。
この違いを知っているかどうかで、薬の安心感は大きく変わります。
📝まとめ
市販薬と処方薬は「成分」は同じでも、「使い方」「配慮されている内容」が違う
特に胃への影響に注意が必要
市販薬でも賢く使えばとっても頼れる味方!
次回予告
次回はバファリンの「やさしさ」の正体を解説します
🌸
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