こんにちは、薬学部6年生のやくーです。
風邪や生理痛、頭痛など…痛み止めとしてよく使われる「ロキソニン」と「カロナール」。
でも、なんとなく使っていませんか?
実はこの2つ、効果や副作用、向いている症状がけっこう違うんです!
今回は、薬学生の視点から「ロキソニンとカロナール、どっちを選ぶべきか?」をやさしく解説します。
1. ロキソニン:即効性が高い“炎症を抑える”痛み止め
ロキソニン(一般名:ロキソプロフェン)は、NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)の一種。
特徴
熱や痛みの原因になる「プロスタグランジン」の生成をブロック
炎症が強いときに効果大(腫れ・痛み・発熱に◎)
効果が出るのが早い(30分~1時間)
向いている症状
のどの腫れ・発熱を伴う風邪
生理痛・腰痛
関節痛・頭痛
注意点
胃に負担がかかりやすい(空腹時はNG)
喘息のある人や胃潰瘍のある人は注意
腎臓にもやや負担がかかる
2. カロナール:やさしめな“熱と痛みをとる”薬
カロナール(一般名:アセトアミノフェン)は、解熱鎮痛薬で、NSAIDsではないのがポイント。
特徴
炎症を抑える力は弱いが、痛みと熱をやさしく下げる
小児や妊婦にも使える
胃への負担が少ない
向いている症状
微熱・だるさを伴う風邪
妊婦さんや授乳中の方の頭痛
小児の発熱・解熱
注意点
効果はマイルドで、強い痛みには不向き
肝機能障害のある人は要注意
3. 薬学生のひとことアドバイス
迷ったときは、症状+体質で選ぼう。
「しっかり効かせたい&炎症が強い」→ ロキソニン
「胃が弱い・妊娠中・やさしく抑えたい」→ カロナール
※どちらも長期間・連用は避けるのが原則です!
次回予告
「市販薬ロキソニンSと病院でもらうロキソニン、実は違うって知ってた?」
意外と知られていない薬の違いを、次回くわしく解説します!