こんにちは、薬学部6年生のやくーです。
風邪をひいたとき、何気なく飲んでいる「風邪薬」。
でも、実は食べ物との“飲み合わせ”によっては、効き目が弱くなったり、副作用のリスクが上がったりするって知ってましたか?
今日は、風邪薬を飲むときに注意したい「意外な食べ物3つ」を紹介します。
1. グレープフルーツ
これはかなり有名ですが、意外と見落とされがち。
グレープフルーツは、薬を分解する酵素(CYP3A4)を邪魔します。
特に注意が必要なのが、抗ヒスタミン薬(アレルギー症状を抑える薬)や一部の咳止め薬。
理由
→ 薬が分解されず、血中濃度が上がりすぎて、副作用(眠気・めまい・不整脈など)のリスクが上がることも。
ポイント
「朝ごはんにグレープフルーツジュース」→ 薬を飲む日は避けよう!
2. 牛乳・乳製品
風邪のときって、ホットミルクやヨーグルトを摂りたくなりますよね。
でも…抗生物質(テトラサイクリン系・ニューキノロン系)を飲んでいるときは注意!
理由
→ カルシウムと薬が結合してしまい、腸から吸収されなくなる → 薬が効かない!
ポイント
牛乳やチーズなどの乳製品は、服薬前後2時間は避けるのがベスト。
3. カフェイン(コーヒー・緑茶など)
風邪薬の中には、眠気を防ぐためにカフェインがすでに入っているものがあります(イブA錠などが代表例)。
理由
→ そこにコーヒーや緑茶を追加すると、カフェインの過剰摂取に!
→ 動悸・不眠・イライラ感などの副作用が出やすくなります。
ポイント
薬を飲んだ日は、カフェイン控えめの飲み物(白湯・麦茶など)を選ぶのが◎
まとめ
食べ物 なぜNG?
グレープフルーツ 薬の分解を邪魔して、副作用リスクがUP
牛乳・乳製品 カルシウムが抗生物質の吸収を妨げる
カフェイン飲料 カフェインのとりすぎ → 動悸・不眠につながる
【おまけ:風邪薬を飲むときのおすすめの飲み物】
常温の水(基本はこれ!)
白湯(のどにも優しい)
麦茶(カフェインゼロ)
薬は「飲み方」が命!
薬は「飲めば効く」ものではありません。
飲み合わせを知っておくだけで、薬の効果をちゃんと発揮させ、副作用のリスクも減らすことができます。
身近な人にもぜひシェアしてあげてくださいね!
次回予告
次回は、「ロキソニンとカロナール、どう違うの?症状別の選び方」をお届けします!
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