問題
間質性肺炎の記述として〇か×か?
胸部X線写真で、すりガラス状や斑状陰影を認める。
答え
〇
解説
間質性肺炎は、
すりガラス様陰影が特徴的である。これは、比較的一様に濃度が上がった、ぼやっとした肺陰影である。進行すると繊維化を反映して蜂巣状を呈するようになっていく。
薬物治療学 改定11版 南山堂 366ページより引用
間質性肺炎は間質に炎症と線維化が起こり,肺が硬くなり,縮んでいきます.
間質性肺炎をご存知でしょうか | 公益財団法人 甲南会 甲南医療センター(旧)甲南病院
間質性肺炎では、レントゲン画像は中心部が抜けたような、網の目状の影(網状影)や輪っこのような影(輪状影)が認められます。
Q&A Vol.153 【同じ肺炎でも画像は異なる】間質性肺炎の画像所見 | 日本離床学会
すりガラスや網状影については、胸部単純写真での間質影陰影の読影:XP-CT対比
浸潤影とすりガラス様陰影の違い(+画像) – つねぴーblog@内科専門医
他の病気の診断
レントゲン写真から、病気を見分けるポイントは、以下に詳しく書かれています。
健診時、胸部に異常がみられた方へ|健康サポートについて|医療法人社団慶友会 吉田病院 健康サポート室
肺炎
胸部X線・胸部CT等による陰影の確認
薬物治療学 改定11版 南山堂 352ページより引用
肺炎になるとレントゲン上でも白く影が見えてくることが多いですが、気管支炎では影が見えることはあまりありません。
気管支炎,肺炎の診断、治療なら茅ヶ崎駅徒歩3分の茅ヶ崎内科と呼吸のクリニックまで
肺気腫の方が肺炎を起こした場合は、肺胞が破壊されて空洞になった部分は抜けて見え、その周りには水が溜まるため、網状影や輪状影が見えることがあります。
Q&A Vol.153 【同じ肺炎でも画像は異なる】間質性肺炎の画像所見 | 日本離床学会
肺結核
薬物治療学 改定11版 南山堂 371ページより引用
肺結核の画像は、空洞やtree-in-bud appearanceというパラパラと気管支周囲に広がる陰影が典型的です。ただし、実際の臨床では典型的ではない場合もたくさんあり、診断に苦慮する場合もあります。
COPD
健康な人と比べて、肺が黒っぽくなり、上下方向に肺が引き伸ばされた状態がみられます。
COPDかも…。どうしたらわかりますか?|ぜん息などの情報館|大気環境・ぜん息などの情報館|独立行政法人環境再生保全機構
薬学部は、診断方法を学ばないので、気になって自分で調べてみました。