腫瘍からIL-6やIFNが産生される?
調べたところ、IL-6は産生されるようです!
癌細胞から産生された IL-6 は周囲間質細胞か
ら HGF の分泌を促し,HGF は癌細胞に発現する
受容体(c-Met)と結合して自己(癌細胞)の運動
能,遊送能を高め,転移標的臓器への移動を促す
ものと考えられる.
http://journal.jsgs.or.jp/pdf/037060656.pdf
IL-6は主に癌細胞の細胞質
に発現し、癌胞巣周囲の一部にも発現を認めた。
https://catalog.lib.kyushu-u.ac.jp/opac_download_md/1500642/dent0669_review.pdf
しかし、腫瘍からIFNが産生されるというような文章は見つけられませんでした。
IFNは2種類あり1型インターフェロン(IFN-α、IFN-β)はウイルス感染細胞が産生します。2型インターフェロン(IFN-γ)は活性化T細胞やNK細胞が産生し(マクロファージ、T細胞、NK細胞に作用し)ます。
T細胞やNK細胞が産生するインターフェロン-γ(IFN-γ)が腫瘍細胞の細胞増殖を抑制し、MHCクラスI抗原提示経路を増強する。
このように、IFNは腫瘍を弱らせる方向に作用しますが、一方、下記にあるように腫瘍に見方する方向に作用する場合もあるようです。
腫瘍内T細胞が腫瘍に反応して産生したIFN-γががん細胞や腫瘍内浸潤細胞に作用して、PD-L1やIDOなどの抑制性分子の発現を誘導することにより、がん免疫サイクルが障害される。
抗腫瘍免疫応答の成立・誘導|腫瘍免疫の基礎知識(垣見の腫瘍免疫学)|東京大学医学部附属病院 免疫細胞治療学講座
まとめると、腫瘍からIL-6は産生されるが、IFNが産生されるかは分かりませんでした。
お役に立てれたら嬉しいです。
あとがき
先日暖かい日があって、外にシーツを干していたら、蚊が3匹くらいシーツにとまっていて恐ろしかったです。
冬なのに蚊がいることもそうですが、気づかずに中に取り込んで、(その蚊はもう死にかけでした)蚊の死骸とともに寝てたらと思うと良い気持ちはしませんでした。