やくー

薬学部5回生によるブログです。

状態図(相図)の組成と存在比 まとめ

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状態図(相図)の
各相の組成、存在比を求める問題を解説していきます。

 

 

2成分系の気体-液体


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赤い点のとき、実際は、気体の相(水色の点)と液体の相(緑色の点)に分かれています。

  • 組成は、
    気体の相は2成分がXA:1-XAの割合になっています。
    液体の相は2成分がXB:1-XBの割合になっています。
  • 重量比は、
    気体:液体=XB-Xm:Xm-XAになります。

(以上は温度を固定したものでしたが、下のように圧力を固定することもあります。)

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2成分系の液体-液体

 

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赤い点の時、水色と緑の点に分かれます。
即ち、混じり合わない液体と液体の2相に分かれます。

組成
水色の点の液体の相は2成分がXA:1-XAの割合になっています。
緑色の点の液体の相は2成分がXB:1-XBの割合になっています。

重量比
水色の点の液体:緑色の点の液体=XB-Xm:Xm-XAになります。

この他、下のようにいろいろな組成図があります。

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2成分系の個体-液体

 

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赤い点の時、水色と緑の点に分かれます。
即ち、個体と液体の2相に分かれます。

組成
個体の相は2成分が一方のみになっています。
液体の相は2成分がXB:1-XBの割合になっています。

重量比
個体:液体=XB-Xm:Xm-0になります。
 

3成分系

 

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赤い点の時、水色と緑の点に分かれます。
即ち、混じり合わない液体と液体の2相に分かれます。

組成
省略します。気になる方はコメントください。

重量比
水色の点の液体:緑色の点の液体=緑と赤の間の距離:赤と水色の間の距離になります。


図が汚くてすみません。
最後まで読んでいただきありがとうございました。