やくー

薬学部5回生によるブログです。

小説「都会のトム&ソーヤ」あらすじ・感想!

「都会のトム&ソーヤ」は、はやみねかおるさんの小説で、現在20巻まで出版されています。

子供のうちに読んでおきたい本です。

魅力をたっぷりお伝えします。

 

 

あらすじ

1巻のあらすじを紹介します。

講談社の紹介文はこちら。

塾帰りの内人がある晩、路地裏で創也を見かけたが、通りを曲がったとたん、姿が消えた。それがすべての始まりで、創也の夢である究極のゲーム作りを、一緒に追いかけることになる。伝説的ゲーム『ルージュ・レーブ』を作ったとされる栗井栄太の痕跡を探す中で、下水道でのメッセージ、クイズ番組で連勝する怪しい出演者との闘い……に巻き込まれる。クールで何でもできると思われた創也の猪突猛進ぶりが明らかになり、内人のサバイバル力が輝きだす!

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中学二年生の男子二人のお話です。

この話の最終目的は、「竜王創也が究極のゲームをつくること」

20巻までに竜王創也は、ゲームをいくつか作りますが、はたして究極のゲームはつくれたのでしょうか?

 

また、1巻では、竜王創也究極のゲームをつくるために、伝説のゲームクリエイターである「栗井英太」に会おうとします。

栗井栄太の正体を突き止めることはできるのでしょうか?

 

 

みんなの感想

それでは、みんなの感想をいくつか紹介します。

「都会のトム&ソーヤ」を略して「まちとむ」

人気の本なので、図書館でなかなか借りれないこともある!

 

1巻は2003年なんですよね。

20年も前なのに、今も新刊を待ち続けているファンがたくさん!

 

これは2巻のエピソードですね。

閉店後のデパートの他にも下水道やテレビ局など、普段は絶対に入れない場所が舞台となっているから、ワクワクが止まらない!

 

20巻の他にも、ガイドブックや読者の選択によって物語の結末が異なるゲーム・ブックも出版されています。

主人公たちと一緒に冒険をしている気持ちになれるので、ゲーム・ブックは絶対に読むべき!

 

全巻20巻もあるのに、一気に読んでしまえる!

 

2巻は面白すぎるし重要な場面だから、私も大好き!

 

 

はやみねかおるさんの魅力が「都会のトム&ソーヤ」はつまっている!

 

何歳になって読んでも最高の冒険を見させてくれる本です!

 

 

私の感想

中学2年生のキラキラした日常と冒険が尊い

好きなことに打ち込んで、自由に世界へと羽ばたこうとする主人公たちが眩しい。

大人になったら、仕事ややるべきことに追われる日々、そんな中、中学生が夢に向かって自由奔放に生きる様を見るのは、気持ちがいいですね。

 

 

友情

内藤内人と竜王創也の友情が微笑ましいです。

特に気が合うわけでもないのに、なぜ友達になったのか。

遊ぶだけの普通の友達関係ではないところに憧れます。

お互いがいなくちゃ物語は進んでいかない!

2人がそろって初めて夢へ向けた冒険は動き出す!

 

 

内藤内人の一人称

内藤内人の一人称で物語は進みます。

内藤内人は学校の成績の至って普通で、塾通いに追われる普通の中学生。

だから、いつの間にか内藤内人が自分のことのように感じられてくる!

 

でも、どんな場面でも活かせるサバイバル能力を持っています。

それが凄いことだとは、内藤内人本人は気づいていないところが、またいいんですよね。

 

 

ユーモア

言葉のチョイスや、登場人物の会話には、ちょくちょく笑わせようとユーモアがはさまれています。

だから、読んでいて楽しい!

真面目に読む本ではなく、笑いながら読む本です。

 

 

名言

それでは、都会のトム&ソーヤの魅力が伝わるよう、名言をいくつか紹介します。

ネタバレにはなりますが、大切なところは伏せますので、未読の方でも大丈夫です。

 

 

竜王創也「気が向いたら、おいで」

竜王創也が内藤内人を「砦」という自分のお気に入りの場所に招待するシーンです。

このとき、竜王創也と内藤内人はただのクラスメイトでちゃんと話したこともありませんでした。

 

友達ではない人を急に家に誘うという竜王創也に、二巻以降に内藤内人の言う「竜王創也は猪突猛進の大馬鹿野郎」がすでに垣間見えています。

 

また、竜王創也は砦の鍵を内藤内人を渡しましたが、実は内藤内人を砦の中に入れるつもりは、はなからありませんでした。

いくつかの罠を仕掛けて…

内藤内人は果たして砦に入れたのか、作品を読んで確かめてみてください!

 

 

竜王創也「今から5年以内に、もっとすごいゲームをつくるからーそのときは、誰よりもさきにきみに渡すと約束しよう」

竜王創也が、内藤内人に言ったセリフです。

この時はじめて、竜王創也から「ゲームをつくる」という言葉が出ました。

きっぱりと5年以内と言えるところが、真剣な夢への気持ちを表していますよね。

 

 

竜王創也「ぼくは、究極のゲームをつくりたいんだ」

やっと、竜王創也が、内藤内人に夢を語ります。

中学生にして、夢に向けて努力する姿はカッコイイですよね。

 

 

内藤内人「創也、おまえバカだろ!」

内藤内人が竜王創也に言ったセリフです。

竜王創也は、学校のテストでは常に100点を取るくらいの成績優秀者。

なのに、どうしてバカ呼ばわりされている?

このギャップがいいんです。

 

 

竜王創也「きみと一緒なら、なんとかなるような気がするんだ」

竜王創也が、内藤内人に言ったセリフです。

信頼が厚い。

まだ出会って数ヶ月のはずなのに、こんなにも内藤内人に頼っているところに読者はニヤニヤしてしまいます。

内藤内人がいなくちゃ無事に帰ることもできない竜王創也です。

 

 

竜王創也「たかが知識の量で、ぼくに勝てる者がいると思っているのかい?」

竜王創也の言葉です。

とてつもない自信ですよね。

でも、それに納得してしまう内藤内人と私たち読者。

作中では、いたるところに竜王創也の博識さが分かる場面が散りばめられています。

その知識にあっと驚き、読者もどんどん知識を増やしていくのも、「都会のトム&ソーヤ」の良さです。

 

 

内藤内人「30分で謎を解いてくれるんだね、名探偵ホームズ」

竜王創也「脱出方法はまかせたからね、ワトソンくん」

どうしてお互いを名探偵ホームズ、ワトソンと呼び合っているかというと、それぞれが砦の鍵に付けているキーホルダーが、それのマスコットだから。

 

2人にはそれぞれに突出した能力があります。

竜王創也は推理力、内藤内人はサバイバル力。

2人合わさることで何でも可能にできちゃうんです!

1人だけじゃ、決して上手くいきません。

1人だけじゃ竜王創也の夢は叶えられないんです。

お互いの能力を信じて頼りにしているのが微笑ましいです。

 

 

以上、1巻の名言をいくつかピックアップして紹介しました。

是非、竜王創也たちと一緒に、先の読めないワクワクする冒険を楽しんでくださいね。