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薬学部5回生によるブログです。

「:B」とはルイス塩基のこと?求電子置換反応で出てくる?

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有機化学の講義を受けていると、頻繁に「:B」という化学式が反応機構の中に出てくると思います。
ボランなのか、適当な文字で置いているものなのか、疑問に思った方はいませんか?

「:B」とは何のことなのでしょう。
また、ルイス塩基とは何か、「:B」はどんな反応で使われるかお伝えしていきます。

 

 

化学反応機構に出てくる:Bはルイス塩基のこと!

 
「:」は孤立電子対、「B」はルイス塩基を表しています。

ルイス塩基とは、

ルイス塩基 (Lewis base)
ルイスの定義による塩基。電子対を与える物質

塩基 - Wikipediaに書かれています。

だから、Bの横に「:」という電子対を付けたものになっているわけです。
Bは塩基という意味のbaseの頭文字でした。


どんな反応で出てくる?例

 

:Bは、プロトン(H⁺)にアタックすることができます。
すると、HB⁺をつくります。

この反応は、例えば求電子置換反応の2段階目で見られます。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。